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オルタナティブ・グランジ・パンク・ネオパンク・ラウドロック・ミクスチャーなど、現代のロックシーンには色々なサウンドが溢れています。そのサウンドの原点になった先駆者ともいうべきアーティスト達や、活躍していたアーティスト達、今なお活躍しているアーティスト達と彼らのアルバムについて、レビューを交えながら紹介していきます。

2008年09月24日

In Utero(1993)/Nirvana

In Utero



1993年にリリースされた作品。

プロデューサーにインディーシーンで定評のある、スティーヴ・アルビニを起用し、アンダーグラウンドへの回帰を掲げた意欲作である。

楽曲は前作『NEVERMIND』のメジャー志向から一転、カートの内面に切り込んだダークな内容となっており、他者からの愛を切望しながらも、その愛にどう対峙したらよいかわからずに苦悩し拒絶してしまう男が、音楽に救いを見出そうと必死で抗い続けてきた姿が、このアルバムには刻まれている。

このアルバムの発売の翌年、全世界を揺るがす「事件」が起きた。

シアトルの自宅でカート・コバーンが自殺してしまうのである。

自宅には遺書が残されていた。
『カート・コバーンの遺書』

------------- 遺書の和訳(他のサイトからの転載)-------------
オレは音楽を聴いたり、クリエイトしたり、そして読むことにも書く事にも随分前から冷めてしまった。それについては言葉で言い表せないくらいの罪悪感を感じている。

例えば、オレ達がバックステージにいて客電が落ち、群衆の興奮した叫び声が起こっても、あのフレディー・マーキュリーには効いたような作用は自分にはなかった。彼はその瞬間を愛しみ、群集からの愛や崇敬を受ける事を楽しんでいたようだけど。

そんな彼をオレは手放しで素晴らしいと思うし、羨ましくもある。正直オレはみんなをごまかせないんだ、みんなの誰をも。それはみんなにとっても自分にとっても公平じゃないから。
オレが考えられる最大の罪とは、オレが100%楽しんでるって偽ったり、そんな素振りをしてみんなから金を巻き上げる事なんだ。時にオレはステージに上がる前にタイムカードを押すように感じるときがある。
感謝しなくちゃいけないんだって出来る限りの力を尽くしてがんばってみた。(本当なんだ、信じて欲しい、それでも足りないんだ)。オレやオレ達が沢山の人達に影響を与え、そして楽しんで貰えた事は重要だと思っている。オレはきっと全てを失ったときに初めてそのありがたみが分るナルシストの一人なのかも知れない。オレは繊細すぎるんだ。子供の頃のような元気を取り戻すにはちょっと鈍感である必要があるんだ。過去3回のツアーのおかげで、個人的に知り合った人やオレ達の音楽のファンのみんなへも、今まで以上のありがたみを感じた。それでもフラストレーションやみんなへの罪の意識やみんなへの感情移入を解決する事はできないんだ。
みんな誰にもイイところがあって、オレは人を好きになり過ぎてしまう、そしてそれが強すぎるおかげで、自分がひどく哀しくなるんだ。

オレって哀れでちっぽけで、繊細でありがたみを知らない魚座なんだよ、まったく、なんでただ楽くやれないのかよ?分らないんだ!

オレは野望と思いやりに溢れたがんばり家の女神を妻に持ち、かつてのオレに良く似た娘は愛や歓びに満ち、彼女に善くしてくれる無害な人たちみんな誰彼なくキスをする。そんなことがオレに収拾がつかないほどの恐怖感を与えるんだ。

フランシスがオレのように惨めで、自棄なデスロッカーになるなんて想像に耐えられない。良い時期もあって、すごく、自分でもありがたいと思えるような、でも7歳くらいから人間嫌いになった。その理由はすぐ人と打ち解け、感情移入してしまうからなんだ。人を愛したり、同情し過ぎてしまうのだと思う。胸焼けして、むかむかするこの胃袋の底から、ここ何年かの内に手紙をくれたり心配してくれたみんなにありがとうと言いたい。オレは気難しくて、ムディーで、ベイビー過ぎるね!オレにはもう情熱がない、だから思い出してくれ、フェイドアウトするより燃え尽きた方がマシってね。

ピース、ラブ、エンパシー(共感や感情移入〜カートがよく言う言葉) カート・コバーン

フランシスとコートニーへ、オレは仏壇にいるよ。コートニーへ、フランシスの為にがんばってくれ。彼女の人生にとって、オレなんかいない方が幸せだと思う。アイ・ラブ・ユー、アイ・ラブ・ユー!
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発売当初は前作と同路線を期待するリスナーからの拒否反応もあったが、実際には『NEVERMIND』のニルヴァーナの姿こそが作られたものであり、こちらの方がより本来の姿に近いといえるだろう。


『Serve The Servants』は最初の音が不協和音であったり、『Very Ape』の狂気染みたハウリングから「ノイズと言う名の芸術」と言う異称を持つアルバムでもある。

ニルヴァーナ最期のオリジナルアルバムとなってしまった訳だが、このアルバムの随所で、もしかしたら以後さらに展開していくはずだった可能性が垣間見られる。

『IN UTERO』の楽曲リスト
 01 Serve the Servants
 02 Scentless Apprentice
 03 Heart Shaped Box
 04 Rape Me
 05 Frances Farmer Will Have Her Revenge on Seattle
 06 Dumb
 07 Very Ape
 08 Milk It
 09 Pennyroyal Tea
 10 Radio Friendly Unit Shifter
 11 Tourette's
 12 All Apologies

 【↑リンクをクリックすると動画が見れます↑】
posted by shin at 23:45 | Comment(16) | Nirvana | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

NEVERMIND(1991)/Nirvana

Nevermind




1991年にリリースされ、メジャーレーベル移籍後最初の作品。

このアルバムによってニルヴァーナの名声は全米中に広がり、シアトルのローカルバンドに過ぎなかった彼らは一躍、全米トップの人気バンドとなった。

ハードロック/ヘヴィメタル/パンク・ロックなどの当時のジャンルに括り切れない、新たな音楽性を持ったバンドとして注目され、『グランジ(Grunge)/オルタナティブ(Alternative)』ロックムーブメントを全米に広げるきっかけをつくった。

1曲目に収録されている『Smells Like Teen Spirit』は、シンプルなリフと技術的に簡易なギターワーク、更には時代の「リアル」を反映した詞によって、多くの若者の支持を得、アルバム・チャートでは1位を記録しておりニルヴァーナで最も有名なナンバーと言える。

しかしカート・コバーンは、この楽曲をいわゆる「クールな」若者たちを皮肉ったものとして製作しており(馬鹿みたいな詞と馬鹿みたいなリフの組み合わせというつもりだったらしい)、その意図が曲がって伝わってしまったことに不快感を示しており、しばしばこの楽曲を否定する発言を繰り返していた。(カートに言わせるとこの楽曲はゴミらしい。。)
この楽曲に愛憎半ばの思いがあったことが伺える。

結果として、アンダーグラウンド志向であった彼らを一気にメインストリームへと導いた曲であったため、『Smells Like Teen Spirit』は、ニルヴァーナの最も有名な楽曲であるにもかかわらず、カートが最も演奏したがらない楽曲となってしまった。

『ニルヴァーナ』メンバー画像(中央がカート・コバーン)

1994年のライヴでは、この曲をプレイする前に次のような趣旨の発言をしていたようだ。
「契約の関係で仕方ないからこの歌を歌う。だけどこの曲は俺達の人生を、そしてシアトルを台無しにした。そして多分、お前らも」

このアルバム/楽曲がロックシーンに与えた影響は計り知れないものだったが、と同時に彼ら自身のその後のバンド活動にも暗い影を落としてしまったこともまた事実である。


アルバムの売り上げは現在までに全世界で2200万枚以上とも言われる。

『NEVERMIND』の楽曲リスト
 01 Smells Like Teen Spirit
 02 In Bloom
 03 Come as You Are
 04 Breed
 05 Lithium
 06 Polly
 07 Territorial Pissings
 08 Drain You
 09 Lounge Act
 10 Stay Away
 11 On a Plain
 12 Something in the Way

 【↑リンクをクリックすると動画が見れます↑】

posted by shin at 06:06 | Comment(0) | Nirvana | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月16日

Showbiz(1999)/Muse

showbiz


1999年リリースされたデビューアルバム。

クラシック・ロックともいうべき神秘的で耽美な雰囲気が漂った楽曲が賞賛された。

今ではフジロック・フェスで準トリを務める程の成長を遂げたが、この頃は彼らの作風が確立する前であり、レディオヘッドやトラヴィスのフォロワーという認識もあったようだ。

Playlist:
 01 Sunburn
 02 Muscle Museum
 03 Fillip
 04 Falling Down
 05 Cave
 06 Showbiz
 07 Unintended
 08 Uno
 09 Sober
 10 Escape
 11 Overdue
 12 Hate This and I'll Love You
 13 Spiral Static
posted by shin at 20:34 | Comment(0) | Muse | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Live Throuth This(1994)/Hole

Live Trough This



Holeのヴォーカル&ギターを担当するコートニー・ラブはニルヴァーナのカート・コバーンの妻でもある。
夫を失った直後にリリースされた作品であり、コートニー・ラブの最高傑作だろうと思う。

コートニー・ラブ自体はあまり歌が上手くなく、かつて所属していたフェイス・ノー・モアのヴォーカルを解雇された経歴もあるが、このアルバムはカート・コバーンが多大なる貢献をしており、また彼女もカートを媒介として、自身の能力を如何なく発揮している。
courtneyコートニー・ラブ
コートニーは、女優としても躍進している。

Playlist:
 01 Violet
 02 Miss World
 03 Plump
 04 Asking for It
 05 Jennifer's Body
 06 Doll Parts
 07 Credit in the Straight World
 08 Softer, Softest
 09 She Walks on Me
 10 I Think That I Would Die
 11 Gutless
 12 Rock Star

posted by shin at 19:49 | Comment(0) | Hole | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Daydream Nation(1988)/Sonic Youth

Daydream Nation



1988年にリリース。Sonic Youthは25年を超えるキャリアをもつ大御所バンドだが、インディペンデント時代の集大成である。

ドラムビートのみに支えられたサウンドはそれまでの伝統的ロックサウンドを破壊し、歌詞は怒りと渇望に溢れている。まるで時代の混沌をサウンドで表しているかのような作品。

この作品でメジャー・レーベルとの契約となり、それがNirvanaとの契約にも漕ぎ着け、90年代のグランジ到来への橋渡しとなった。

メンバーのキム・ゴードンはX-girlのデザイナーでもある。

Playlist:
 01 Teen Age Riot
 02 Silver Rocket
 03 The Sprawl
 04 'Cross the Breeze
 05 Eric's Trip
 06 Total Trash
 07 Hey Joni
 08 Providence
 09 Candle
 10 Rain King
 11 Kissability
 12 Trilogy- The Wonder

■Sonic Youthのライヴ映像
posted by shin at 06:13 | Comment(0) | Sonic Youth | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

GREEN MIND(1991)/Dinosaur Jr.

greenmind


1991年にリリース。ルー・バーロウが脱退し、実質的にJ・マスキスのソロと化した4thアルバム。

彼らの本質である不協和音は後退しているが、「ニール・ヤングとハードコアの混血児」と評されたJ・マスキスの資質は不変であり、刹那的なメロディと闇雲なディストネーション・ギターがThe Wagonをはじめとする全編に横溢している。

Playlist:
 01 The Wagon
 02 Puke + Cry
 03 Blowing It
 04 I Live for That Look
 05 Flying Cloud
 06 How'd You Pin That One on Me
 07 Water
 08 Muck
 09 Thumb
 10 Green Mind

■The Wagonのプロモーションビデオ
posted by shin at 07:00 | Comment(0) | Dinosaur Jr. | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月03日

The Red Hot Chili Peppers(1984)/Red Hot Chili Peppers

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1984年にリリースされた、レッチリの記念すべきデビューアルバムだが、完成度はイマイチ。

8曲目に収録されているOut in L.A.はオリジナルメンバーが初めて作曲した、バンドの記念碑的ナンバー。

ヒレル・スロヴァクとジャック・アイアンズが脱退中に製作された。プロデューサーであるアンディ・ギルとイメージの乖離があったため、完成版を聴いたメンバーはギルに糞がトッピングされたピザを送りつけた。
Red Hot Chili PeppersRed Hot Chili Peppers

Playlist:
 01 True Men Don't Kill Coyotes
 02 Baby Appeal
 03 Buckle Down
 04 Get Up and Jump
 05 Why Don't You Love Me
 06 Green Heaven
 07 Mommy Where's Daddy
 08 Out in L.A
 09 Police Helicopter
 10 You Always Sing the Same
 11 Grand Pappy du Plenty
 12 Get Up and Jump [Demo Version]
 13 Police Helicopter [Demo Version]
 14 Out in L.A. [Demo Version]
 15 Green Heaven [Demo Version]
 16 What It Is (aka Nina's Song) [Demo Version]

posted by shin at 06:28 | Comment(0) | Red Hot Chili Peppers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

Greatest Hits(2003)/Red Hot Chili Peppers

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2003年にリリースされたベストアルバム。主に、Blood Sugar Sex MagikやCalifornicationなどから選曲されており、贅沢なラインナップ。

Playlist:
 01 Under the Bridge
 02 Give It Away
 03 Californication
 04 Scar Tissue
 05 Soul to Squeeze
 06 Otherside
 07 Suck My Kiss
 08 By the Way
 09 Parallel Universe
 10 Breaking the Girl
 11 My Friends
 12 Higher Ground
 13 Universally Speaking
 14 Road Trippin'
 15 Fortune Faded
 16 Save the Population
posted by shin at 06:07 | Comment(6) | Red Hot Chili Peppers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月18日

ぶっ生き返す(2007)/マキシマム ザ ホルモン

ぶっ生き返す



女声+男声+奇声ラップが織り成すジャパニーズ・ラウド。

ポップミュージックのように軽快な滑り出しから一転、重厚なベースとギターが奏でるマキシマムの世界が現れる。

聞く者全てが、その圧倒的なパワーに圧倒されるハズ。恋のメガラバは有名なナンバー。

Playlist:
 01 ぶっ生き返す
 02 絶望ビリー
 03 糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー
 04 ルイジアナ・ボブ
 05 ポリスマンベンツ
 06 ブラック¥パワー G メンスパイ
 07 アカギ
 08 恐喝〜kyokatu〜
 09 What's up people-!
 10 チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ
 11 シミ
 12 恋のメガラバ
 13 ‐
posted by shin at 15:49 | Comment(0) | Japanese Artists | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Life Won't Wait(1998)/Rancid

Life Won't Wait



1998年にリリース。

多彩なゲストを迎えてニューオーリンズやニューヨーク、ロサンゼルス、ジャマイカなどの各地をまわり、1年以上かけてレコーディングされたアルバムである。

このアルバムではレゲエやダブが積極的に取り入れられ、他のパンクバンドには類を見ないファンキーなナンバーが揃っている。

収録曲数が多いのも良い。

Playlist:
 01 Intro
 02 Bloodclot
 03 Hoover Street
 04 Black Lung
 05 Life Won't Wait
 06 New Dress
 07 Warsaw
 08 Hooligans
 09 Crane Fist
 10 Leicester Square
 11 Backslide
 12 Who Would've Thought
 13 Cash, Culture and Violence
 14 Cocktails
 15 The Wolf
 16 1998
 17 Lady Liberty
 18 Wrongful Suspicion
 19 Turntable
 20 Something in the World Today
 21 Corazon de Oro
 22 Coppers
posted by shin at 15:40 | Comment(0) | Rancid | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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